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女のいない男たち_村上春樹&Beatles サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド:20140420 [好きな本]

金曜日は名古屋に出張でした。

昼は名古屋駅地下のエスカで、久しぶりにひつまぶしを食べようと思ったのですが、わぁ~~。
昼時で行列ができています。

少ししか時間がないので、いつもの海老どてさんで、海老フリャ~ ♪ これはこれで、名古屋の味です。うみゃ~ !!

しかし、ブロガーにあるまじき・・・カメラを忘れてしまいました。海老フリャ~の写真はなしです

と言うことで? 写真は、先週、みなとみらいの" イル・ド・テラス " さんで頂いたランチの写真なのです ^^;

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いえ、

いえいえ、それよりも、2014年4月18日は、

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9年ぶりの短編小説集、村上春樹さんの「女のいない 男たち」の発売日でした。

もうあれから9年も経つんだ・・・。

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新幹線に乗る前に、本屋さんに立ち寄り、「女のいない 男たち」を無事にゲット。

名古屋に行く間も「のぞみ」の中で、ずっと、

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ずっと、ずっと、待ちに待った村上春樹さんの新刊を楽しませてもらいます。

もちろん帰りも。 時間のある限り、とにかく読みたかった。


「東京奇譚集」も良い短編集でしたが、

今回の「女のいない 男たち」、とても気に入りました。

もしかすると、去年の長編「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」よりも、村上春樹さんらしい作品かもしれないと思いました。

「ドライブ・マイ・カー」
「イエスタデイ」
「独立器官」
「シェエラザード」
「木野」
「女のいない男たち」

珠玉の6編です。

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なくした奥さんの浮気相手に(浮気という感じではないです)近づいて、満ち足りた夫婦であったはずなのに・・・なぜ、
そんなことになったのか、話の中から探ろうとする老俳優の「ドライブ・マイ・カー」。
ぼくはタバコは吸わないのですが、マルボロがやけに吸いたくなります。

田園調布に住んでいるのに、関西弁を完璧にマスターした浪人生と、その幼馴染の上智大女子大生、そして、じぶん。 
「イエスタディ」。

「その夢のこと、まだ覚えていたのね」
「なぜかよく覚えている」
「他人の夢のことなのに」
「夢というのは必要に応じて貸し借りできるものなんだよ、きっと」  113ページを読んでじーーん。

春樹さん、良いな。

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でも、
一番良いと思ったのは、「木野」。

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「木野」は、村上春樹さんらしい作品。

海辺のカフカとか、ノルウェーの森とか、大好きな作品の正統な子供のような感じがしました。

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武蔵野のとある駅から離れたところにある Bar 木野。

出張から一日早く帰ったために、奥さんと会社の友達との浮気の現場を見てしまい、離婚することになった木野。
会社も辞め、開いたBar。

灰色の雌猫と、柳の精?の青年、 Jazz のレコード。 こじんまりと居心地の良いお店。

でも、
ある日、気が付くと、灰色の猫は帰ってこなくなって、Bar の周りには今まで見たことのない、両義性を表すヘビたちが現れるようになり、柳の精の青年から「できるだけ遠くへ」と。

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春樹さんが前書きで書いている通り、6編の中で最も推敲を重ねた作品だけあって、一度読んだだけでは難解な作品だと思いました。

既に3回め 笑

でも、これが村上春樹作品、 読みごたえあります。

本は好きで色々と読みますが、やはりストーリーが良くて、文が上手くて上品というと、何人かの作家に限られてしまいます。
日本文学では、村上春樹さん、藤沢周平さん、石田衣良さん、井上靖さん etc etc ・・・が好きです。
最近では、神様のカルテの夏川草介さんが良いかな。

「女のいない 男たち」、男のじぶんが読む感じと、女性が読む感じとではきっと違うのでしょうね。 それっておもしろい。
そして、今度は春樹さんに「男のいない 女たち」も書いてもらわないといけないのかなと思いました。 笑

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春樹さんのこの小説読んでいたら、無性にBeatles が聴きたくなりました。

短編集の一つ目と二つ目ののタイトルも、「ドライブ・マイ・カー」、 「イエスタデイ」なのです。

それも無性に、サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンドが聴きたくなり、CD は持っていなかったので、HMV でポチッ。
今日、届きました。

サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド、良いアルバム。

今日は、上野まで「バルテュス展」に行ってきました。とても面白い展覧会でした。
機会があればブログにも書きたいと思っていますが、図録を買ってきたので、これから " サージェント・ペパーズ " を聴きながらゆっくりと眺めたいと思います。

" 2014/04/18 Murakami Haruki Onnanoinai Otokotachi & Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band "

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沼田まほかる_ユリゴコロ:20140112 [好きな本]

正月休み、終わってしまえば、あっという間の9連休。 ^^;

もっと休みたかった、お餅も食べ足りないし、ミカンもそんなにむいていない、何より八幡宮へ初詣に行っていない。
休み足りない等と思っていましたが、すぐにこの3連休が来てくれました。

今回、9連休と長かった年末年始休みでしたが、じぶんならまだまだ休めます。一か月くらい仕事しないで、ゆっくりとしたい。
もっとも、会社の机がなくなるおそれがありますが・・・。

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この3連休、ゆっくりしようと思って、昨日、近くのお店が開くのと同時に出かけて、書店で本を2冊、成城石井さんで赤ワインを1本買ってきました。

「ウバールの悪魔 シグマフォースシリーズ」 ジェームズ・ロリンズ著 竹書房文庫
「ユリゴコロ」 沼田まほかる著 双葉文庫

先ず読んだのは、もうずいぶん前なのに、文章に独特な時間の流れ、それに夕方の薄いオレンジ色の中に黒々とした血が混じったような色を感じました・・・、記憶に鮮明に残っている「猫鳴り」の著者である、沼田さんの作品、「ユリゴコロ」。

50代から書き始めた遅咲きの小説家、沼田まほかるさん。現在は奈良県にお住まいなんですね。
読書後には決して気持ちが安らぐのではなく、かえってざらっとした感触、でもそれでいてじーんと強い感動が心の奥底に余韻として残りました。それ以来忘れることのなかった作家さんの、じぶんにとって2作目。

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部屋のビールの空き缶をスーパーのレジ袋に突っ込み、散らかったCD と読み終えた文庫本を元あった場所に片付けて、読書の前の整理整頓は儀式。

CD はギュンター・ヴァントの Bruckner の交響曲集にしました。
9枚組の9枚目から順番に聴き始めます。
ブルックナー交響曲8番ハ短調から、順番にさかのぼって聴いていきます(9番は8枚目)。時間はたっぷりだから、全曲聴いてしまうつもりでした。

学生の頃はよくマーラーと一緒にアントン・ブルックナーを聴いていました。重厚な迫力のある音楽が好きで、
金管楽器群が咆哮し鳴り響く交響曲達は、大音量で聴くとスカッとしました。正にオーケストラの醍醐味 ♪

でも、最近はパイプオルガンのような重低音、アルプスの山々のように聳え立つ音たちが少し重たくて、じっくりとは聴けなくなっていました。

それが長く休んだおかげでしょうか、ブルックナーが聴きたくなったようです。心ののりしろ・・・余裕は必要ですね。
まほかるさんの作品にはもう少し違う曲が合うのかもしれませんが、久々のブルックナーの8番も良いな。ヴァントの指揮ケルン放送交響楽団の演奏、割とスマートです。

これならブルックナー、仕事がはじまっても聴けると思います。

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「ユリゴコロ」

奈良でドッグランのある喫茶店を経営している亮平。ある日、末期癌の宣告を受けている父の家を訪れる。父が不在な家の押し入れの中から、古びたノートを4冊と白いバック、そして遺髪を見つけ、何気なくノートを読むと、そこに淡々と綴られていたのは・・・、現実のものとは思えないいくつかの殺人のカミングアウト。
これを書いたのは誰? 実際の話? それとも亮平の父が書いたフィクション?

父の不在時にこっそりと通って読み続けていくと、子供の頃の薄れた母の記憶、母は2人?
禁じられた遊びのような出来事から始まるオカルトチックな前半と、車の中での殺人が起こるミステリーのような後半。亮平の出生の秘密、最愛の恋人の千絵のトラブルなどが織り交ざって話は進んでいく。

確かに殺人が何度も起こり、末期癌、母の交通事故、DV、etc etc・・・。残酷で描写もグロイ感じの世界。

読んでいて、最後まですっきりする訳でもなく・・・。
ただ、「猫鳴り」のように、余韻はすごく残りました。じーーん。やっぱり、あの人が・・・良かった、亮平良かったね。

本の最後、亮平にとって大切な人と父が車で旅に出かける別れのシーンでは(親子が会うのはこれが最期)、8番の3楽章Adagio をもう一度。ブルックナーのAdagio もきれいな曲だなぁ~。
このシーンに、結構合っているかもしれない。

ぼくには読んだ本と音楽が結びついているものがいくつかあります。読んでいるときにいつも音楽を流しているので、その本と聴いていた曲が結びついているものが。

レミオの「夢の蕾」と石田さんの「美丘」、ボン・ジョビの「Have A Nice Day」と春樹さんの「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」 etc etc ・・・。
この本とBruckner No.8 Adagio もそうなるかもしれません。

家族の絆、人間の弱さと最後の最後での強さ、何より人を思う心・・・。人を動かすのは、人を変えるのは・・・人の心なのですね。真心・・・。強く愛するこころ・・・。

なぜかはまだ良くは分からないのですが、まほかるさんに、また惹かれてしまいました。

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前半のところでは、春樹さんのようだと思えるくらいの、ダークなものへの執着心を感じましたし、オカルト宗教的・・・変質的で独特な暗い穴のイメージが、通奏低音のように常にイメージされ、脳裏から離れませんでした。
話の続きが気になって、一気に、ブルックナーの交響曲全集を全曲聴く前に、CD 5枚目で読み終えてしまいました。こんなに集中して読んだのも久しぶりです。
ワインも、まだ少しだけ残っていて、これから残りを飲みます 笑

爽やかではなかったけれど、この作品も心に残るでしょう、とても面白かった。
まほかるさんの本、まだ何冊か出ているようなので、これから買いに行こうと思います。

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" 2014/01/12 Yurigokoro & Bruckner Symphony No.8 Adagio "
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フィルム小山薫堂さん&盛岡の紅葉:20131020 [好きな本]

出張とかで出かけると色々な店(飲食店が主ですが)を知るようになります。

本屋さんもその一つで、新大阪の駅の中にある「ブックストア談」さんと、盛岡の駅にある「さわや書店」さんには、いつも無意識のうちに足が向いてしまう。

広い店内、静かな本屋さんなのに表現は変かもしれませんが、両店とも並べられている本たちに元気があると思います。
本の紹介のポップを見るとよく分かりますが、書店員さんたちの本好きパワーがあふれている。

先週の木曜日、盛岡に出張がありました。
帰りの新幹線を待つ間(東海道新幹線とは違って東北新幹線は盛岡まで来ると一時間に2~3本なので待ち時間が結構あります)、さわや書店さんで本たちと一緒に過ごしました。

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そして、3冊の本をまた仕入れてきました。

吉田篤弘さんの「つむじかぜ食堂と僕」
平山瑞穂さんの「あの日のぼくらにさようなら」
そして、小山薫堂さんの「フィルム」

どれも、ポップを見てさわや書店さんのお勧めの本を連れ帰ったもの。

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盛岡はこの日の朝の気温は5度。

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横浜の朝も涼しかったですが、急に冷え込んできたそうです。ストーヴも使い始めたとか。

盛岡城跡公園のもみじたちの紅葉も、この前来た時よりも進んでいました。

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前日は台風で雨風が強かったそうですが、もみじは葉を落とすことなく、赤や茶色や黄色に色づき始めていました。

盛岡の真っ赤なもみじ、見ることができてとてもうれしい。

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鎌倉の紅葉はきっと来月の下旬ごろだと思いますから、一ヶ月くらい早く今年の紅葉のスタートを楽しむことができたことになります。

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仕事のアポイントの時間まで、盛岡城跡公園で、ちょっとだけですが秋の良い空気を吸っての良い時間。 笑

清々しい空気、透明感のある光たち。

雲もありましたが、その隙間から太陽の光が届いた時の一瞬のキラキラさ・・・、とても美しかった。

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最近は、買い物にネットを使うことが多くなりました。

この前も炊飯器とポットが、ほぼ同時に壊れたので(電化製品って壊れる時はほぼ一緒にが多いですね)、ヨドバシのネットで買いましたし、PCのマザーボードとかHDDとか今までは秋葉に出かけて買っていたものもAmazonで買ったりしています。

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それから、CD はもうずっとHMV でポチッとしています(ポチッとし過ぎですが・・・ ^^; )。

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でも、本だけは本屋さんです。

なぜなんでしょう?

自分でも不思議ですが、やはり、本屋さんという場所が好きなんでしょうね。

昔から、待ち合わせの時間までとか、何かで時間をつぶす時とかには本屋さんに行くことが多かったと思います。

静かだけれど、未来の明日の、そしてすぐ後の楽しみ・・・、ページを開くと広がる楽しみが色々とたくさんあって、その空間に本たちの話し声が聞こえるようなそんな場所、独特の匂いのあるお店。

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未来の楽しみを探している方たち、本屋さんに来て好きな本を探している方たちのあの雰囲気も好きです。
なんとなく、じぶんの仲間みたいな? そんな感じも 笑

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雲は多かったけれど、少し雪が降ったのでしょうか? うっすらと白くなった岩手山の姿も見ることができました。

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仕事を終えて「はやて」の中、小山薫堂さんの「フィルム」を読みました。

小山薫堂さんの作品を読むのは初めて。
「料理の鉄人」や「THE 世界遺産」などのテレビ番組の企画をし、映画「おくりびと」では脚本を手がけた方なんですね。

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「フィルム」は10編のお話の短編集です。

・アウトポスト・タヴァーン
・スプーン
・フィルム
・タワシタ
・パイナップル・ラプソディ
・あえか
・青山クロッシング
・鎌倉の午後三時
・セレンディップの奇跡
・ラブ・イズ・・・

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どの作品も独特の雰囲気、大人の童話みたいな感じの世界が広がります。

ちょっと仕事に疲れたとき、好きな人とうまくいかなかったとき・・・、そんなときに元気づけられる、お洒落でちょっとほっこりするような素敵なお話達です。

中では、次の2つが気に入りました。

「スプーン」
彼女との些細な喧嘩、エスプレッソコーヒーには砂糖を入れるか入れないか? が原因なんですが、喧嘩をして彼女の家を深夜に飛び出してしまった波多野。夜中の世田谷の街を迷い迷い、民家の中に見つけた不思議なカレー屋さん。船乗り上がりのマスターとの会話、激辛のカレーを食べて、もう一度彼女とここのカレーを食べに来たいと思う。
ただ、それだけのストーリーなんですが、読んでいて心が温かくなりました。電車の中で無性にカレーが食べたくなって困りました。

「セレンディップの奇跡」
41歳の誕生日の日に彼女に振られた堀井豊。
突然の別れの電話を受け、今更ながらですが、自分が彼女にちゃんと向かっていなかったこと、都合よく付き合ってきたことに思い当ります。バスを待つところから、次々に偶然とは思えない出来事が重なり、とあるレストランでサービスの冷えた白ワインを飲むことに・・・。ここまでもこの後もまさに大人の童話。
こちらも心が温かくなるお話し。

この他にも、鎌倉まで走った挙句に、お客に乗り逃げされたタクシー運転手が主人公の「鎌倉の午後3時」、そして最後のお話し、お台場を舞台にする老女性の一時のシンデレラタイム・・・、「ラブ・イズ・・・」も素敵なお話でした。

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やはり、本は本屋さんです。

こんなに素敵な本との出会いはネットではできないと思います。足を運んで積まれた本たちを見ながら、ポップを読ませていただいて、一冊ずつ手に取って・・・。
一冊の本を選ぶときから、未来の幸せははじまっているのですから。

さわや書店さん、素敵な本との出会いをありがとう。

" 2013/10/17 Film & Morioka "
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読書の秋_真夜中のパン屋さん午前3時の眠り姫etc etc&盛岡城跡公園:20131004 [好きな本]

気が付くと、空気がとても軽くなっていました。夜空の星たちも、前よりずっと近くで瞬いています。

芸術の、食欲の、お酒の? 秋。

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そして、秋はやはり読書。

この季節になると本屋さんに行く回数も増える気がする。

じぶんが現在、文庫本で続きを追いかけているのはこの本たち。


「神様のカルテ2」はとても泣かされました。

古狐先生がなくなってしまうのですが・・・、一止たちの活躍で、病院の屋上には満天の星。古狐先生と奥さんの千代さんとの飾らなくて自然な深い愛情、素敵です。

「ビブリア古書堂の事件手帳4」 

テレビドラマはシナリオが失敗でしたね。原作の感じが全然出ていませんでした。栞子の妹が弟になっていたり・・・、本はこんなに素敵な世界なのに。
北鎌倉を舞台とする、ビブリア古書堂もそろそろ結末間近なようです。

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「タレーランの事件簿2」もおもしろいです。

京都の古い珈琲店が舞台のこの作品、2ではバリスタ切間美星さんの妹が登場します。
彼女たちの幼いころの秘密がテーマになっていますが、今回は妹が危機一髪に陥ったり・・・。
青野君との恋の進展も気になるところ。

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「思い出のとき修理します2」

とあるさびれた商店街にある、時計屋さん。そのウインドウには「思い出の時 修理します」という古びたプレートが・・・。
時計にまつわる色々な、そして少し不思議なお話に心が温かくなって、ちょっとうるうるして 笑
時計屋さんの秀司くんと主人公の明里さんもいい感じ。神社の太一君は? もしかして人間ではない?

それと、まよパン。

この秋もたくさんの本を読みたいです。

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そんな秋の金曜日? 盛岡に出張しました。

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いつもより少しだけ時間があったので、開運橋を渡って開運橋通りからぶらり。

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盛岡には何回か来ていますが、こちらの方を歩くのは初めて。

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通りの突き当りは「盛岡城跡公園」。

公園の前の建物、おもしろい形です。ルービックキューブを重ねたみたい。

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盛岡城、今は石垣しか残っていませんが、この石垣、すごく立派です。

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当時のままの石垣、南部藩のお城の石垣。大きな石が隙間なく組まれていました。

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木も大きな古木がたくさん。
桜も多いから、春はきっと素敵なお花見ができるのでしょうね。

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それに、もみじや銀杏も多いので、これからの季節は紅葉できれいなんだろうな。

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もう少し後に来れたのなら、真っ赤に燃える紅葉が見られたのかもしれません。ちょっとだけ、残念。

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駅に向かって、今度は大通り。

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とても、空が高い商店街。盛岡の大通りの商店街は青空の商店街です。

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商店街にあるとは思えない、なんとなく不思議な光景があったりして・・・、でも、それでいて結構調和してるんです。
おもしろい。

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地方都市の良いところ?
少しレトロ、なかなかのお洒落なディスプレー、地元の名産が美味しそうな飲食店 etc etc ・・・。
尖がっていなくて、大人の感じ、何より落ち着いています。

地方都市に行くと寂れた商店街が多いけれど、ここには活気があります。

反対の西口にはイオンとか大規模な商業施設ができていますが、こういう商店街に元気でいて欲しいです。

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もっともっと歩いてみたい通りです。
商店街や通りを歩くとその街の表情がよく分かります。やはり、歩かないとだめですね。

少しだけですが歩いてみて、盛岡という街がますます好きになりました。

一度ゆっくり、カメラを持ってプライベートで来て、散歩をしてみたい。

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お昼は、駅のめんこい横町にある、柳家さんでいただきました。
このラーメン、「レアチーズキムチ納豆ラーメン」。
キムチ納豆のラーメンの上に少し甘いレアチーズが乗っかっています。チーズを溶かしながらいただくと、味がまろやかになって、びっくり。

わぁ~と、思われるでしょうが、ところがこれが結構病み付きになるお味で・・・ ^^;

このお店、実は3度目なんです。納豆の好きな方は、一度是非是非。

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お土産は、中松屋さんの栗しぼりを買ってきました。

栗と砂糖だけでできていて、素朴で本物の味です。

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珈琲が好きですが、栗しぼりをいただく時は、お抹茶が良いな。

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盛岡駅のいつものさわや書店さんで、まよパンの4冊目「真夜中のパン屋さん 午前3時の眠り姫」を買って、「はやて」の中で読んできました。

希実の従妹や、斑目2号? 違う変態さんも登場してきて、ブーランジェリークレバヤシではまたまた一騒動。
相変わらずパンが美味しそうで、今回は特に国産のレモンを使ったデニッシュがとても食べたくなりました。

「まよパン」もNHKのBSで連続ドラマが放映されていましたが、今度は地上波でも放映なのですね。もう一度見ようかな?
ビブリアとは違って、割と原作に忠実に作られていました。
暮林役の滝沢君はちょっとかっこ良過ぎますが、その他の配役もそれらしかったです。

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帰りの「はやて」から見た夕焼け、すごーーくきれいでした。

思わず途中下車しそうになるほど 笑

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" 2013/10/04 Morioka & Mayonaka no Panyasan "
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幸せのパン&真夜中のパン屋さん:20120331 [好きな本]

人生という交響曲の中で、これまでに全休符の時もあったし、突然の転調の時もありましたが、
今は第3楽章の半ばを過ぎたくらい。

今回初めて内視鏡や大腸の検査などをしました。大好きなビールも飲まずに、ある種のシンコペーションの時をしばらく過ごしたのだと思います。
一週間の中で非日常の時間は必要だと思うのですが、長い人生の中で時にはシンコペーションも必要だなと。


仕事モードをスイッチオフするため、 ビールのリングプルをプシュッ !!

そんな毎日を送っていましたが、帰っても冷蔵庫を開けず、変わりに紅茶を飲んでいると、自然に嗜好が変化しました。

今まで、ほとんど関心のなかったブーランジェリー、パンの香りがとても気になるように ♪

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そうなると、仕事で街を歩いていても、小洒落れたブーランジェリーのお店がやたら目に付いて仕方ありません。
いくつかの気になるパン屋さんもできました。

そして、それは本屋でも。

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最近読んだ本は、こんな3冊。
書名に「パン」が付くものばかりです (笑)

<エシレ>
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三島有紀子さんの 「幸せのパン」 ポプラ文庫
大沼紀子さんの 「真夜中のパン屋さん」 ポプラ文庫

<ブルディガラ>
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両方とも、読んでいてパンを食べている時のように、じわっと幸せを感じる本です。

三島さんの「幸せのパン」は映画にもなったようですが、北海道の静かな町、月浦にある水島りえと水島尚の夫婦が営むパンカフェでのお話。この2人も出合って2回目で突然この地を訪ね暮らし始めるのですが・・・。

緑の草原と静かな湖のある、御伽噺の舞台のような場所で、3つのエピソードが綴られていきます。
中でも心がじわっと温かくなったのは、「壊れた番台とカンパニオ」でした。
80歳を超えた老夫婦、最愛の一人娘を阪神淡路大震災でなくし、長年営んで来た風呂屋もたたんで旅に出ます。それは奥さんであるアヤさんが肺がんであり、生きる希望をなくし2人で死に場所を求めての旅立ちでした。

たまたま、りえたちのマーニ(パンカフェの名前であり、お話全体に深く関係する童話の主人公の名前でもあります)にたどり着きます。
死のうとして湖まで行きますが、りえたちに助けられる。冷え切った体を温め、そこでパンは嫌いでご飯しか食べないアヤが尚の焼いた豆のパンのあまりに素敵な匂いに誘われ、一口。

「おとうさん、わたし明日もこのパンを食べたい・・・」

読んでいて、じぶんの口の中にも甘いパンの味が広がったように思いました。

<メゾン・カイザー>
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しばらくマーニで過ごした2人は、それまで止まっていた時計が突然動き始めたのをきっかけとして神戸に帰っていきます。
アヤさんは冬を越して春になくなるのですが、その間も精一杯に生きて・・・。

パンってきっとそんな食べ物。

" 少年マーニは 自転車のかごに月を乗せて "
" いつも東の空から 西の空へとはしっていきます。 "

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" 大切なのは "
" 君が、照らされていて "
" 君が、照らしている "
" ということなんだね "

巻末には素敵なマーニの絵本が添えられています。

<ドゥ マゴ パリ >
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大沼さんの「真夜中のパン屋さん」は、「午前0時のレシピ」と「午前1時の恋泥棒」の2冊。

ブーランジェリー・クレバヤシ、営業時間は午後11時から朝の5時まで。
オーナーの暮林とブーランジェの弘基が2人で営むパン屋さんに、居候の女子高生の希美の他、次々に表れる訪問者とのエピソード。

1冊目の「午前0時のレシピ」は登場人物の紹介のような面白おかしい話ですが、2冊目ではその登場人物たちが複雑に絡み合って、結婚詐欺であるとか、マンションの一室から望遠鏡で覗き見するライターの活躍であるとか、お話の結末に向かって一気にドラマが進行していきます。

<パンドゥ>
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オーナーの暮林の奥さんは既になくなっていて、ブーランジェリー・クレバヤシはその奥さんが開店させようと思っていた店。
弘基は、暮林の奥さんの美和子さんに救われた元不良、今では凄腕のイケメンブーランジェ。美和子さんを愛していることをはばからずに口にします。三角関係? の残った2人のブーランジェリー・クレバヤシ。

<ヴィロン>
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" パンは平等な食べ物。 "
" 誰にでも平等に美味しいだけ。 "  そんな風にいつも語っていた美和子さん。

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" 間違った傘でもいいと思う。何の手も差し伸べられない絶望よりはずっといい。お門違いな傘でも、上手く掴んで川から這い上がる人だっているかもしれないし。 "
美和子さんのそんな思いを込めた、ブーランジェリー・クレバヤシ。

なくなって想い出の中でしか登場はしませんが、この本の真の主人公は美和子さんだと思いました。
そして、
もう一人は、ブーランジェリー・クレバヤシなのだと。

結婚詐欺を働いていた、佳乃に弘基がチョコクロワッサン食べさせます。
" 傘 " を差し出された元彼女の佳乃、翌日の新聞には結婚詐欺の女性の自首の記事が載ります。

真夜中のパン屋さん、川の中で傘をさしだす・・・、そんな場所。美和子さんの場所。
読み終わって、不覚にも? 感動しているじぶんがそこにいました・・・。

続きが読みたい。

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家族で泊まりに行きバイキング形式だと、必ず白いご飯のじぶんですが、パンの美味しさにいまさらですが、気が付いてしまいました。

クロワッサン、噛むとバターが口中に広がります。
バゲット、クラストの香ばしさ、クラムを噛み締めると小麦の素朴な香り。赤ワインなんてあると、もう最高です。

" パンは平等な食べもの。 "
" パンは誰にでも美味しいだけ・・・。 "    美和子さんの言葉が、良く分ります。

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リズムを少しだけ変えてみること。

今回は体の調子が悪くてでしたが、そうではなくて・・・意識してリズムを少しだけ変えてみることも必要だな。

" 2012/03/31 Koufuku no Pan & Mayonaka no Panyasan "
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辻村深月さんロードムービー:20110910 [好きな本]

金曜日、一日休みをもらいました。バタバタしていたので、ちょっと一休み。
特に何をするのでもなく、ゆっくりと時間が過ぎていく・・・。

部屋の壁掛け時計が刻む音、 しばらく忘れていました。静かに、でもはっきり力強い音。
カチッ、カチッ・・・、時計の音って優しくて懐かしい。

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コーヒーを飲んでいたのがそのうちビールになり、そして、ワインになり・・・(笑)。このワイン、世界で一番早いヌーヴォー。
チリヌーヴォーを頂きました。

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そして、この日は読書 (笑)

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老眼が進んできて、字を見るのがつらくなり、しばらくまとまっての読書をしていませんでしたが、読みかけも含めて三冊読み終わりました。

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HMV から届いた Bruno Walter のMozart も素敵です。後期交響曲集。
25番、28番、29番、35番、36番" プラハ "、38番" リンツ "、そして3大交響曲の39番、40番、41番。
学生の頃はMozart の交響曲と言えばWalter でした。テンポを自在に変え、とてもチャーミングなMozart。
小林秀雄さんの「走る悲しみ」とは対極的 。
アナログレコードは持っているものの、CD でまとまって聴けるのは嬉しい。 ^^

スイトナーも良いけれど、「やっぱりWailer だな」、なんて思いながら、クイクイ、ワインが進みます。

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読みかけだった石田衣良さんの" 明日のマーチ " 、なんとなく気になっていた夏川草介さんの" 神様のカルテ "、そして辻村深月さんの" ロードムービー "、気が付けば部屋に差し込む光はオレンジ色。

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アルコールが入ったせいではないし、Mozart のRequiem のせいではないのですが、みんな良い本。つぼにはまってしまい・・・、涙腺が弱くなったかなぁ~。

日本の国力が段々と落ちてきて、小説なども内に内にと向かうような気がします。特に若い作家さんたちにそういう傾向が強いのかもしれない。
などと・・・脱線です(笑)

石田衣良さんの明日のマーチは、少し前に大きな社会問題になったいわゆる" 派遣切り " をテーマにしたもの。石田さんにしてはシチュエーション、舞台設定がもう一つって言うところですが、でも、派遣切りにあって山形から東京まで歩くことになった4人の男性達の友情がすごく感じられる本でした。
設定と心情の突っ込みと言うところではちょっと物足りなかったですが、それでも、さすがに表現力ではじぶんの中で3本指には入る石田さん、「夏の緑の暴力」なんてすごい~。

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神様のカルテは、評判になった本、嵐の櫻井君とか出演して映画にもなりました。

良くは調べていないけれど、ペンネームの夏川草介にも表れているように、夏目漱石を意識しているのかな?
長野県松本市にある24時間総合病院で働く内科医の主人公も古風な話し方。学生時代夏目漱石の「草枕」が愛読書であり、そらんじられるほど読み返した結果なのでしょうか? まるで明治時代の医師の様な話し方。
登場人物も大狸や狐、男爵 etc etc・・・、魅力的な登場人物が散りばめられます。

病院が舞台なのでやはり人の死と生がテーマになるのだと思います。でも、ただ悲しいだけではなく、人の死と向かい合ったときに感じるであろう本当の生とは・・・、そんなことを自然に考えさせられるる佳作だと思いました。 おばあさんがなくなった時、カステラの箱の中・・・、泣けました。

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辻村さんは少し前に「スロウハイツの神」を読んでから、気になっていた作家さん。1980年の生まれだからまだすごく若い作家さんなんですね。

ロードムービーは短編集。
でも、読んで気が付いたのですが、登場人物でつながっている。
前の話に出ていた女子中学生が、このお話にでてくる遠山さんという高校生なんだとか、ひょっとしてこの子はあの大学生? とか、想像力の中でただの読みきりの短編ではなくて広がっていく、読み手によって世界観にバリエーションが、しかも読んでから広がっていく、そんな不思議な作品でした。
また、男の子だとばかり思っていた主人公が実は女性だった・・・なんて最後まで読んでびっくりしたり(笑)
辻村さんに随所でやられてしまいました。

ストーリーも、今の世の中を反映するいじめの話から始まって、小さな女の子のとても可愛い話まで、ぐいぐいと最後まで読んでしまう面白さ。
自分的には「雪の降る道」が素敵でした。これも読んでいてぽろぽろ。お恥ずかしいのですが。
小さな女の子の赤いうわっぱりのウサギのアップリケと、椿の葉っぱを耳にした雪ウサギ・・・。なんて、優しい子なんだろう。
一片の詩を読んでいたような余蘊が残るお話。

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もちろん、辻村さんは次の本も仕入れてきました。
「冷たい校舎の時は止まる」
ロードムービーの登場人物に関係あるとか・・・。

本日、名古屋に出張です。新幹線の中でまた読書をしたいと思います。

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本当にバタバタしています。でも、まとまった時間があれば本は読みたいと思います。

これも虫干し、こころの日光消毒です(笑)

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" 2011/09/09 Tsujimura Mizuki Road Movie "
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インフル自宅待機_てっぱんと妻に捧げた1778話:20110205 [好きな本]

娘がインフルエンザに罹り、5日ほどお休み。

じぶんも会社の規則で数日の自宅待機。思いがけない連休となりました。
ただ、こういう状態で、出歩くのはまずいだろう・・・、と言うことで、まあ、いつもとあまり変わらないことではありますが、インドア派で時間が過ぎていく。

先ず、貯まっていたHMV から届いていたCD を聴きました。

この1ヶ月くらいで、10枚程度届いています。ほとんどクラシック。中には、レヴァインのMahler Symphony No.2(先日買った全集には2番と8番が欠けているのです)と、食道ガンを克服してコンサート・・・、小澤さんのBrahms Symphony No.1など
とても楽しみなアルバムがありました。

両方とも期待を裏切らぬ素晴らしい演奏。もう少しじっくりと聴き込んで記事にアップしたいと思います。

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それと、なぜか? Queen " Greatest Hit " と、AKB48 " ポニーテールとシュシュ " (笑)

AKBの方は、インフルで休んでいる間に娘にねだられて買ったもの。娘は普段はクラシック(チャイコフスキーが好きなようです)を聴いていますが、" いきものかがり " と " こぶくろ " が例外。
そして、友達の影響でAKB のこの曲が欲しいとのこと。色々なものに興味を示すのはよいこと・・・。
親ばか、甘甘でずか、左クリック。

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本も3冊読みました。
有川浩さんの「シアター! 2」、中山七里さん「さよならドビュッシー」そして、眉村卓さんの「妻に捧げた1778話」。

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普段は見ることができないのですが、NHKの朝の連続ドラマ「てっぱん」も、自宅待機にかこつけて見ていました。これ、なかなか面白い。見ると次がどうなるのか気になって仕方ない(笑)。

ちょうど主人公の部屋へ妊娠した女性が(どうも訳あり)、行くところがなくて転がり込んで来る。生むか生まないか? 悩んでいる様子。
主人公のあかりは、実の母はあかりを産むとすぐになくなってしまったようで、引き取ってくれた育ての父と母の愛情をいっぱいに受けて育ってきた女性。ドラマはこんなシチュエーションでしたが、見ていて、子供って、生むことでもちろん子供なんだけれど、育てる過程を親と子供と、そのプロセスを、笑ったり、悲しんだり、怒ったり・・・そういう時間を共有して本当の親と子の関係になるんだろうなと思いました。

戸籍とか法律とか、血がつながっているとか、もちろん大切なんだけれど、それだけではないなと。

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3冊読んだうち、一番こころが暖かくなったのは、眉村卓さんの" 妻に捧げた1778話 " でした。
映画も封切りになっていて、本の帯によると草彅 剛くんと竹内結子さんの共演のよう。

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長年連れ添った奥さんがある日ガンの宣告を受ける。先生ははっきりとは言わないが、1年程度、とても5年の生存は不可能との意味を・・・。
作家である眉村さんは、毎日一つずつ奥さんのために作品を書こうと決め、毎日作った話を奥さんに読んでもらうことに。
1778話のうち何品かの作品も収録されています。その作品も、最後のいくつかは、こころが震えて読めなくなってしまうほどなのですが、眉村さんが奥さんとのその間のことを語られている、決して悲しみや喜びをダイレクトな表現で語っている訳ではないのですが、奥さんと出会って共に暮らしてきて、その間の生活の中で自然に形作られてきた飾りのない愛情というものがそのままに、つづられる文章の中にしっかりと込められていて・・・自分の心にまで伝わってきました。

最近、年をとったせいか? 以前よりもこんな感じが理解できるような感じがします。

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やはり、大切な人(一緒に暮らすネコ君や犬君も)と過ごす時間はとても貴重なものなのだろうと。
たとえ、大きな変化がなく、傍から見ると面白くもなんともないものであったとしても、その平穏さや普通さの中に暖かいものが抱えきれないほどたくさんあるのだと。

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映画は、やっぱり見るのをやめます。
せっかくのこの感じを壊したくありません。

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草彅 剛くんと竹内結子さんの演技はとても素晴らしいのだと思いますが、60代のご夫婦の愛情・・・。
本のままで心にしまっておきたいと思います。

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娘のインフルエンザのせいで自宅待機。
これも、また必然? インドア派ではありますが、色々と感じさせてもらえた休みだったのかなと思いました。

写真は、紅茶を買いに行った日の横浜異人館。じぶんはブラフ18番館の室内が好きです。
ハンマー・スーホイの絵画のよう。静謐さを感じる空間です。


季節のせい? 環境の変化のせい? ここのところ内向きな生活? を送っているのですが、それでも来週は友達と三茶で飲む約束をしました。
たまには、こころの虫干し? お酒で虫干しができるか分かりませんが、楽しみ。

" 2011/02/05 Influenza & CD & Book "


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東慶寺の梅はもう少し:井上ひさし_東慶寺花だより20110123 [好きな本]

昨年最後に買った新書は井上ひさしさんの「東慶寺花だより」。

井上ひさしさんは、昨年の4月9日75歳でなくなりましたが、「東慶寺花だより」は井上さんの遺作となる作品です。
仕事で出かけた帰りに、自由が丘の不二屋書店で偶然見つけました。

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偶然と言うよりも、「東慶寺」という文字が、あっちから老眼になりかけのこの眼に飛び込んできました (笑)。
そういう意味では、必然性のある出会い。

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少しずつ年末から大切に読んできましたが、昨日、全15章を全て読みきりました。
それぞれに梅の章、花菖蒲の章、柳の章など花の名前と、東慶寺ですから寺に駆け込む女性の名前が付されています。

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全章読みきったのですが、梅の具合を見に行こうと飛び乗った朝の横須賀線の中で、一番最初の章であり、
一番印象深かった、「梅の章 おせん」をもう一度読み返しました。

なんという夫婦の情愛。律儀でまじめな夫を助けるため、持参金を夫に使ってもらうために東慶寺へ駆け込み、縁切りの道を選ぶ「おせん」・・・。
静かに、しっとりと人情の機微がしみていきます。このお話には桜ではなくて、春ならば、やはり梅が似合うのでしょう。

井上さんの諧謔、ユーモアを交えた語り口、決して劇的とかドラマチックとか、そんなものではなくて、井上さんならではの人間模様と深い洞察、全体に漂う優しさ。そして、なんだろう、このこころに残る暖かいもの・・・。

15章ありますが、決してこれで「完」ではなかったはず。
主人公の医者見習いで劇作者の信次郎も長崎に旅立った後どうなっていくのか、とても気になります。

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梅の香のよう、ほのかに余韻がこころの中に広がっていて、まだ薄れていかない。

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偶然でしたが、良質な本に出会えました。

藤沢周平さんの「獄医立花登手控え」、石田衣良さんの「池袋ウエストゲートパーク」のシリーズのようなストーリー仕立て。
もう少し、井上ひさしさんに語って欲しかった。この続きが読みたかった。

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シベリウスのヴァイオリンコンチェルト、村上春樹さんの「1Q84 BOOK3」に登場して有名? ですが、今日はこの曲と
チャイコフスキーのヴァイオリンコンチェルトを連れて行きました。

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東慶寺の梅はまだまだつぼみ。でも、この前来たときより、多くの古木に白い花が咲いていました。

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境内は、ちょうど冬から春へと向かっていくその境目のとき。

蝋梅がそろそろ終わりかけ、梅はつぼみが膨らんで、水仙たちも目を覚まし始めました。
時折吹く冷たい風に、かすかな花の匂いが香ります。

シベリウスとチャイコフスキーのヴァイオリンコンチェルト。 Nigel Kennedy のヴァイオリンの音色・・・、
北欧とロシアの酷寒の中、熱い心が響き渡ります。

恋焦がれる、激しく求め合う、そんな小説が多い気がするけれど? しっとりと熟成した、こころにこころがしみこむような、
そんな情愛。
決して、燃え上がるようなものではないけれど、いつまでも暖かい。

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おせんたち、駆け込んだ女性達も、この香りをかいでいたのですね。

「折り曲げた左の小指で後れ毛をかきあげる」(東慶事寺花だよりより)おせんの姿が、ふと、見えたような気がしました。

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気が付けば、十月桜も咲いている。枝に朝日が当たって、筆で書いたよう。

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ここは、古くて新しくて、やはり素敵なところです。

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井上ひさし 遺作 「東慶寺花だより」
なんだろう・・・、とても優しい余韻が残る本でした。

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東慶寺でまたお香を買ってきました。
今度は「推古」、雪。
今もブログを書きながら、CD 聴いてホットレモン飲んで、お香焚いてます(笑)。 色々な種類があって、とても興味津津。
そして、お香って何となく落ち着きます。

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ばたばたしていますが、何とか短めでしたが東慶寺まで散歩に出かけてきました。
ブログ、書くのもご訪問も、ゆるゆる過ぎで申し訳ありません。 m(__)m

" 2011/01/23 Tokeiji & Tokeiji Hanagoyomi "
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石田衣良 リバース&横浜異人館:20101017 [好きな本]

" 光ファイバーのむこう側にいる顔もしらない誰かのほうが、ずっと親しく感じられる。
「遠く」は近くて、「近く」は遠い。
なんだかシェークスピアの名台詞のようだが、ネットの世界ではそれが逆説ではなく事実だった。 "

118ページを読んでいて、うんうんとうなずいてしまいました。

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石田衣良さんの " REVERSE " 中公文庫。 しばらくぶりにちゃんと ? 読んだ本です。

有川浩さんの " レインツリーの国 " のように、ネットでの出会いの物語。

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それぞれの性別を偽って、SNSで、 交流をしている秀紀と千晶。
メールでのやり取りをしている間に、心の交流が・・・。 
実際に会っているどんな友達、元カレ、会社の後輩で猛烈なアタックを仕掛けてくる女性社員よりも、大切にたいせつに思うようになっていく。
偽っている性別など関係なく、互いに惹かれて、会うのはまずいと思いつつ、でも会わずにいられなくなって、オフ会に。

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オフ会も、その後も、色々とあって面白い ^^v  でも・・・ 

後は、読んでいただきたいと思います・・・ 笑

性別なんて関係なく、本当に、こころのぴったりと合う・・・、
そんな相手っているのかも知れません。

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人って、外見とか、見た目とか・・・、そういうものに惹かれ気味ですけれど、

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こころがシンクロできる相手は、ネカマとかネナベとか別の話もあるけれど(笑)

たいせつな存在なのかもしれません。

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こころがシンクロできる存在、

打てば響くような、そんな相手がいることは、生きていく上でとても幸せなことなのでしょうね。

じぶんは、どうだろう ?  うんうん (笑)

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ネットは、外見とか関係ない交流です。
顔は知らなくても、考え方とか音楽や本の嗜好とか性格とか知っている、どんな風に悩んでいたり喜んでいたり、もしかすると身の回りにいる誰よりも一番よく知っている。
秀紀と千晶のように、真にこころがシンクロできる方と出会えることがあるのかもしれない。
シンクロした相手となら、オフ会とかで会っても初対面のような感じはしないのでしょうね。

距離や環境や etc etc ・・・、普段の生活の中では出会うことが難しい(可能性がない)方達ともネットでなら出会える。

色々な意味で、「遠く」は近くて、「近く」は遠い、ですね。

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石田さんの " REVERSE " 、重たくなく、あらあらと思っているうちにページがどんどん進んでいきました。

ブログとかやっている自分達ネット社会の住人にお薦めの一冊 (笑) 。

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アップした写真は、娘の英検の試験の待ち時間に、横浜石川町の「外交官の家」と「ブラフ18号館」で撮りました。
短い時間でしたが、周りは空気も影も、景色はすっかり秋の装い。
娘のおかげで、気持ちよい時間を過ごすことができました。

そして、今日は文化祭。華道部での作品を撮ってと頼まれているので、相棒を担いで出かけてきます。
色々と、やりたいことがあるのですが・・・(ブログも放置していますし)、こればかりは断れません・・・ ^^;

" 2010/10/17 Yokohama Ijinkan & Reverse "
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船に乗れ! :北鎌倉紫陽花とか20100613 [好きな本]

雲の隙間から、グレーの日差しが少しだけ差し込んできました。
昨日から降り続いていた雨があがったようです。

朝早く目が覚めましたが、何もする気が起こらず、PCの前に座って、ただ、ぼーっとしていました。

壁掛け時計の時を刻む音と、マリオ・ブルネロの" 無伴奏チェロ組曲2番 " を聴きながら、土曜の朝の時間を過ごします。

スーパーで買ってきたオリビエートをあけました。
若い頃、イタリアに行ったときに出合ったワイン。安いけれど、軽くてフルーティーな想い出の白ワイン。


梅雨の土曜日、ゆっくりと時間が流れていきます。

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北鎌倉の紫陽花たちも、観賞に訪れる人の流れもひと段落で、
雨の日は、きっとゆっくり過ごしているのではないかな・・・。

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雨が上がったばかりの鎌倉に行ってみたい気はするけれど、今日はこのまま一日、部屋で過ごそうと思います。

" 七段花 " 東慶寺で見つけました。とても可愛い花。
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HMV から届いたものの、まだゆっくりと聴いていない CD も何枚もあるし、何となく誰にも会わずに一日過ごしたい気がします。

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ビールも冷蔵庫にたっぷりと入っているし、本のことも少し書きたい気がしていました。

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バッハの無伴奏チェロ組曲を聴いているのも、藤谷治さんの" 船に乗れ! " の影響かもしれません。
はじめて無伴奏6曲の全集のCD を買いました。

前にも書きましたが、最近読んだ中では一番の小説です。
音楽高校が舞台になっているので、クラシックの曲が沢山出てきます。
本の中の曲を頭の中で鳴らしながら小説を読むのも楽しい。

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主人公は津島サトルという高校生。

読書が好き、哲学書なども、理解しているとはいえないものの、ニーチェなども中学のうちから読破しているような、自分は皆とは違って特別だと思っているそんな高校生。
家族は音楽学校の学長をしている祖父を筆頭に音楽一家です。サトルもチェロを習っています。
当然、芸高を受験するのですが・・・、実技では受かるものの、一般科目の試験で落ちてしまいます。そして、祖父の新生学園高校の音楽科に入学。

ヴァイオリン専攻の南さんとの文化祭での合奏の輝きと恋愛、フルートの伊藤くんとの友情・・・。オーケストラの演奏会のための練習と合宿の厳しさとコンサートの後の感激の涙・・・。
思いがけないドイツへの短期留学、自分は芸術家にはなれないとの挫折と強烈な失恋、南さんの退学(そんなーーっ 小説でもひどすぎます (>_<) )。
喪失感から大好きだった、倫理の金窪先生を、卑劣な手段で追い込んでしまう・・・。

誰にでも必ず一度ある青春の輝きと、青春ゆえの傲慢さ。バロックの通奏低音のように小説の全体にアイロニーと挫折感とが漂い、でも、ニーチェの「船に乗れ!」 の言葉が、とてもこころにしみてくる小説です。

キラキラと輝く青春・・・、やがて誰もがそれぞれの自分の船に乗り込み、そして現実の自分の航海へと旅立っていく。

" ムシトリナデシコ " 東慶寺゜にて
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一冊目、" 合奏と協奏 " を桜木町の本屋で買って、その日の夜には読み終え、どうしても続きが読みたくて、二冊目 " 独奏 " をAMAZON に注文しました。

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色々な青春がある。青春ってキラキラと輝く時期だけれど、同時に色んなことが分かるときでもある。
努力は必ずしも報われるものではない・・・。音楽とか芸術とかには才能が必要であること・・・。生きることの辛さ、でも、それってすごく美しいってこと・・・。

そして、人は醜くそして気高いってこと・・・。

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そんなことを、また思い出させてくれる、ほんとうに上質な小説でした。

" 船に乗れ! " なんとなく、しばらく他の本が読めそうにありません。


本を読んでいた時にちょうど聴いていた曲が、その本の余韻とともに記憶に残ることがあるのですが、例えば春樹さんの " 世界の終わりとハードボイルドとワンダーランド " とボンジョビの曲とか、石田衣良さんの " 美丘 " とレミオロメンの曲とか etc etc ・・・。

" 船に乗れ! " の場合は、
ラフマニノフの交響曲第二番の第三楽章。

" 船に乗れ! " には色んな素敵な曲が出てくるのですが、じぶんはこの曲を聴くとサトルを、南さんを、伊藤君を鮎川さんを思い出します・・・。

しめは、ラフマの第二番第三楽章です。聴くたびに、胸が締め付けられるように感じます。 ^^; 

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一日経つのは早いですね。
グレーの日差しはいつの間にオレンジの日差しに変わっていたのでしょう。そして、もうすぐ夕方・・・。
無伴奏の2番、サトルが音楽の世界から新しい海へ・・・、航海へと旅立った曲。


ワインとビールと飲みながら、気が付けばHMV から届いていたのに聴いていなかった曲を一通り聴いたのかも しれません。

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音楽って、やっぱり素晴らしいです。


音楽からパワーをもらうことが出来ました。今晩オランダ戦見てからまた頑張ります ^^v

" 2010/06/19 船に乗れ! & Bach "
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